2017-10

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視床障害に対するクリニカルリーズニング②

みなさんこんばんは。木曜日担当大山です。

2月も明日で最後ですね。

国家試験も終わり、新年度がはじまりそうな気配を感じてきましたね。早いです。



さて本日は前週に引き続き、視床障害に対するクリニカルリーズニングについてです。

前回は【痛み】に着目してみました。

今週は【運動障害】について述べようと思います。




前回も書きましたが、視床は感覚、運動、認知、情動など人間が有するほとんどの機能を生み出す脳領域をつなぐハブとしての機能を担っています。

そのため、視床が損傷されると、多彩な症状を示します。

特に視床障害における運動障害では、皮質脊髄路が保存されて運動麻痺がなくても、体性感覚フィードバックによる運動制御に関して機能不全がおこります。

そのため、日常生活上に運動障害が認められます。

たとえば…
・求心性情報の不足から、運動時のほとんどが視覚による代償
・歩行時、感覚性運動失調でみられる踵打ち歩行や鶏状歩行  
などなど

解剖学的に基底核や小脳と視床は機能ループを形成しています。

そのため、小脳性運動失調やパーキンソン症候群が出現することがあります。




文献には「理学療法においては、視覚や聴覚などの外部感覚入力に基づき環境適応的に介入する場合と、それらの情報を遮断して体性感覚情報に注意を集中させ、体性感覚の情報処理機能の回復を求める治療的介入の2つを対象者に合わせて臨床意思決定していくことが必要である.」とあります。

前者の場合は、もともとは別の感覚フィードバックによる代償ですが、最終的に脳の中でコネクトされ学習がおこることが示されています。

後者はトップダウン機能としての注意の集中がボトムアップとしての感覚フィードバックを補うことが示されています。


症状としてパーキンソ二ズムがある場合は前者、運動失調症が出現している場合は後者を選択して体性感覚情報の誤差を作動させて運動学習を求める手段を用います。


一方で、視床外側と内包後脚は隣接しています。

そのため視床病変が内包を圧迫されると運動麻痺がみられます。

この場合は皮質脊髄路障害といえ運動麻痺自体に介入する必要があります。



運動機能回復の条件として①体性感覚フィードバック②運動イメージなどの運動先行型活動の促進③運動実行

この3つであることが示されていて、理学療法においてもこれらを前提に介入するとあります。

運動準備期においては運動前野の活性化が必要になります。

この場合、より意識化においた場合にその活動がみられるため、無意識で行われる運動ではなく、認知的負荷を与え、意識化されるような運動を選択することが必要と考えます。


中枢疾患の場合は、脳と体を統合するための道を再構築させる様なイメージを作りながら介入すると目的とする治療に繋がるのではないでしょうか?


本日はこれで。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

失礼します。








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