2017-06

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視床障害に対するクリニカルリーズニング

こんばんは、木曜日担当の大山です。

最近の天気は本当に記憶に残る位、印象深いですね。

私の親戚はやったことのない屋根の雪かきをして、大怪我を負って入院してしまいました。。。

みなさんも気を付けてください。笑

そんな近況はさておき、



今回は視床障害に対しての理学療法をどう考えていくかを述べたいと思います。

視床の解剖学は果てしないので今回は割愛させて頂きます。

視床は内包や被核と並んで脳内出血の好発部位です。

また、小梗塞の好発部位でもあります。

視床に栄養を供給する動脈は後交通動脈、後大脳動脈、脳頸動脈の穿通枝です。

穿通枝というのは細い動脈なので、高血圧の影響を受けやすく、出血や梗塞を引き起こしやすいのです。

視床は感覚、運動、認知、情動など人間が有するほとんどの機能を生み出す脳領域をつなぐハブとしての機能を担っているため、視床が損傷されることで多彩な症状が引き起こります。

今回は多彩な機能障害のうち、痛み・運動障害・高次脳機能障害に絞ってクリニカルリーズニングについて述べます。


【痛み】
①外側系の回路;VPL核およびVPM核から一次体性感覚野に上行する痛みの伝導路。急性痛に関与。

痛みがどこに発生したか、どういう痛みか、どのくらいの強さの痛みかといった感覚的な側面を表します。  

部位の限定が可能かつ鋭敏な痛みを示すので、表在感覚性の痛みを生じさせるのが特徴です。

よって痛みの部位や程度の同定を行い評価します。

急性痛はVP核のニューロンの異常発火が起こることが原因で外側系の障害が起こり、内側系を脱抑制させると視床痛が生じると考えられています。

つまり急性痛は視床の異常な過活動が起きている状態といえます。

よって急性痛に対しては従来考えられている痛みを鎮静化する目的の理学療法を行います。



②内側系の回路;痛みの情動面、認知面に関与する回路。慢性痛に関与する。

場所の同定が困難で不快感を感じさせます。

さらに痛みの程度が非常に強い場合は心臓機能を亢進させたり、発汗が生じるなど、自律神経反応を伴います。

これは情動的側面を表します。

また、過去の経験に照らし合わせて、与えられた刺激がどのような痛みかを認識するといった認知的側面にも関与します。

内側系に関してはVAS等の狭義の痛みの評価だけでなく、各種精神的心理検査などと組み合わせ個人の心的状態を調べる必要があります。

また、温度覚や視覚、聴覚などの刺激によって誘発されることがあるため、他の感覚によって増悪するか評価が必要となります。

慢性痛は視床灰白質や前頭前野の委縮や視床の血流が低下することが示されています。

まあた慢性痛は視床の活動低下によって引き起こされています。

慢性痛に関しては狭義の理学療法だけでなく、認知行動療法や心理カウンセリングなどとの併用が好ましいと言われています。

また、慢性痛の場合は抹消器官に炎症所見がなく、さらには視床の活動も減弱化されているにもかかわらず痛みが出現しているため、その他の脳領域の活動が引き金になっていることが多いです。

その際、前帯状回、島皮質、扁桃体などの内側系の問題がほとんどです。

この場合はそれらの領域の過活動によるものでありますが、抑制させるためには前頭前野や前運動野の活性化が必要です。

したがって、これらの領域を活性化させるような注意、ワーキングメモリ課題、運動イメージ想起など認知的側面に基づいた介入が必要です。


本日はここまでにします。

来週はテーマ継続で【運動障害】に対するクリニカルリーズニングを述べたいと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。





【アナウンス】


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   ~慢性痛治療から頭頸部と全身の関係性~


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☑頭頸部の動きをどのように見ていいかわからない。

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第1部 10:30~12:30 〝眼球運動と頭頸部アライメントに着目したアプローチ ~慢性期からスポーツリハビリテーションまでの応用~”
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第2部 13:40~15:40 『患者様が療法士になれる』自己効力感を与える慢性痛理学療法 〜頭頸部編〜
江原 弘之 先生


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場所:NTT東日本関東病院
費用:8000円
定員:32名(実技を行うため少人数に限定いています。早めに埋まってしまうことがありますのでご了承ください)


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