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歩行障害をどう捉える?
こんにちは。
木曜日担当の大山です。
今回は歩行障害をどう捉えていくのかというテーマにしたいと思います。
セラピストの方々は歩行観察・分析を日々行っていると思います。
歩行評価は経過を観察するうえで、歩行障害がどう変化したかということは疾病が良くなった・悪くなったかを示す1つの重要な指標であるので、ADL評価として極めて重要です。
PTの方は正常歩行の基本的パターンからの逸脱とその部位と程度を検査・測定し病態のみならず、その他の諸因子を念頭において、統合していくと思います。
歩行分析の目的として【診断や症候の鑑別】【治療方針の決定】【治療効果の判定】とあります。
・患者様自身が本質的に歩くことの目的を失っていないか(認知症、鬱など)
・歩行に必要な身体的条件は十分に備わっているのか(立位保持、バランス、筋力)
・身体部位の異常(拘縮、変形)
・病的歩行パターンの分析
歩行に関しては、安定性・自立性・実用性はFIM等を利用し、不整地歩行や階段、坂道を含めた応用歩行からの観察を用いて生活再建に大きく影響してくるものをピックアップして評価する必要があります。
歩行分析の手順と観察のポイントとして
①立位姿勢の観察
②重心軌道の観察
※身体重心を特定することは困難です。ポイントは矢状面上の前後・上下は頭部を、前額面上の左右は臍の軌道を観察するといいです。
③歩幅と関節運動の観察
関節運動は歩幅に依存します。左右対称性も考慮し、歩幅の観察から始めて、順次関節運動に視点を移します。
④時間因子の測定
10M歩行テストが有用です。
⑤バランス評価
転倒リスクが高ければ歩行能力は低いと判断します。
⑥クリニカルリーズニング
①~④までの観察や④⑤の評価から機能障害レベルの問題との関係を推測します。
歩行障害に対する理学療法の展開の指針を10段階で示してみます。
①創傷の治癒促進
②疼痛軽減
③組織の柔軟性を高める
④関節可動域拡大
⑤必要な下肢筋群の随意的な活動を高める
⑥目的動作に必要な運動学習を遂行
⑦環境に適応する
⑧歩行速度と耐久性を高める
⑨スキルを最大化する
⑩心血管系フィットネスを増大する
脳卒中患者の方に、随意運動によってなされる正しい座位の練習から求めることは簡単なことから難しいことへという運動療法の原則に反しています。
なぜなら、多くの脳卒中患者の方は随意運動の責任をもつ皮質脊髄路を含む大脳の障害であり、自動的に姿勢調節に関わる網様体脊髄路などは大きな損傷は受けていないからです。
よって循環動態が不安定な場合の座位耐久性練習と動作として座位の安定性を獲得する練習は区別すべきであり、
可能な限り大腰筋が自動的に活動し、抗重力筋として機能するようなアライメントである股関節が進展にを保障できる立
位での動的アライメントを学習する方策を実施するべきだと思います。
左右対称で律動的な左右交互運動を積極的に臥床レベルから他動運動レベルで導入し、徐々に抗重力位、自動運動
へと進めていき、立位姿勢では、まず体重免荷した状態でのトレッドミル歩行から始め、徐々に免荷量を減らし、
自立度を高める地上での歩行、応用歩行、自立歩行へと進めていくことが理想です。
歩行分析は難しいと思います。
でも評価にも目的をもって行うことが大事です。
当たり前のことかもしれませんが、基本に戻って勉強しました。
それでは本日はこの辺で。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
【アナウンス】
【頭頸部におけるリハビリテーションの基礎から臨床応用】
~慢性痛治療から頭頸部と全身の関係性~
頭頸部の治療に苦手意識を感じていませんか?
以下にあてはまる項目がある方には本勉強会に参加されることを強くオススメ致します。
☑どのような患者様に対しても同じような治療になってしまう。
☑「今さら聞けない」基本的な知識の確認、勉強をしたい。
☑基礎知識を臨床に応用する方法がわからない。
☑頸部痛に対しての治療方法を知りたい。
☑頭頸部の動きをどのように見ていいかわからない。
☑職場環境から、自身の考え方を発信・共有できる仲間が少ない。
今回の勉強会では頭頸部に焦点を当て、慢性痛に対するアプローチを運動療法・徒手療法のみでなく、
『患者様が療法士になれる』自己効力感を与えるアプローチ方法について考えていきます。
また、頭頸部・眼球運動から全身に与える影響について解剖生理学・運動学を用いて学習していきます。
これまで触れてこなかった頭頸部に対するリハビリテーションを体感しませんか?
‐演題‐
第1部 10:30~12:30 〝眼球運動と頭頸部アライメントに着目したアプローチ ~慢性期からスポーツリハビリテーションまでの応用~”
加藤 秀和 先生
第2部 13:40~15:40 『患者様が療法士になれる』自己効力感を与える慢性痛理学療法 〜頭頸部編〜
江原 弘之 先生
平成26年2月23日(土)10:30~16:00
場所:NTT東日本関東病院
費用:8000円
定員:32名(実技を行うため少人数に限定いています。早めに埋まってしまうことがありますのでご了承ください)
【お申し込み】
コチラ
※残席が少なくなってきています。
~ステップアップセミナー~
【女性限定】内部環境調整セミナー
【脳血管障害における姿勢と動作の再構築】
【「骨盤・体幹部」「頚部・胸郭」の重要ポイントと評価・治療 】
電子書籍「若手セラピストのための整形外科アプローチ」好評発売中!
《監修》
松下 祐也(エターナル株式会社代表取締役、SESSION理事代表 )
輪違 弘樹(株式会社エバーウォーク)
《執筆者一覧》
上田 泰久(文京学院大学保健医療技術学部理学療法学科助教)
『姿勢・動作分析から展開する頚椎疾患の理学療法』
松下 祐也(エターナル株式会社代表取締役、SESSION理事代表 )
『動作に影響する経絡アプローチ』
加藤 秀和(株式会社エバーウォーク)
『骨盤帯・胸郭から考える肩関節疾患』
佐々木 隆紘(二宮整形外科皮フ科)
『足関節捻挫後のアプローチ〜自然治癒力を引き出す〜』
磯谷 隆介(医療法人社団遼山会関町病院 )
『肩関節疾患における肩甲帯の動きを大腰筋から構築する』
稲垣 郁哉(広尾整形外科リハビリテーション科)
『上肢運動連鎖と理学療法』
今井 良輔(済生会 若草病院 )
『膝関節の過伸展を伴う不良姿勢に対するセルフエクササイズ』
《ブックデザイン・イラスト》
西嶋 大樹(SESSION)
詳細・購入はコチラ
木曜日担当の大山です。
今回は歩行障害をどう捉えていくのかというテーマにしたいと思います。
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歩行評価は経過を観察するうえで、歩行障害がどう変化したかということは疾病が良くなった・悪くなったかを示す1つの重要な指標であるので、ADL評価として極めて重要です。
PTの方は正常歩行の基本的パターンからの逸脱とその部位と程度を検査・測定し病態のみならず、その他の諸因子を念頭において、統合していくと思います。
歩行分析の目的として【診断や症候の鑑別】【治療方針の決定】【治療効果の判定】とあります。
・患者様自身が本質的に歩くことの目的を失っていないか(認知症、鬱など)
・歩行に必要な身体的条件は十分に備わっているのか(立位保持、バランス、筋力)
・身体部位の異常(拘縮、変形)
・病的歩行パターンの分析
歩行に関しては、安定性・自立性・実用性はFIM等を利用し、不整地歩行や階段、坂道を含めた応用歩行からの観察を用いて生活再建に大きく影響してくるものをピックアップして評価する必要があります。
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①立位姿勢の観察
②重心軌道の観察
※身体重心を特定することは困難です。ポイントは矢状面上の前後・上下は頭部を、前額面上の左右は臍の軌道を観察するといいです。
③歩幅と関節運動の観察
関節運動は歩幅に依存します。左右対称性も考慮し、歩幅の観察から始めて、順次関節運動に視点を移します。
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⑤バランス評価
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歩行障害に対する理学療法の展開の指針を10段階で示してみます。
①創傷の治癒促進
②疼痛軽減
③組織の柔軟性を高める
④関節可動域拡大
⑤必要な下肢筋群の随意的な活動を高める
⑥目的動作に必要な運動学習を遂行
⑦環境に適応する
⑧歩行速度と耐久性を高める
⑨スキルを最大化する
⑩心血管系フィットネスを増大する
脳卒中患者の方に、随意運動によってなされる正しい座位の練習から求めることは簡単なことから難しいことへという運動療法の原則に反しています。
なぜなら、多くの脳卒中患者の方は随意運動の責任をもつ皮質脊髄路を含む大脳の障害であり、自動的に姿勢調節に関わる網様体脊髄路などは大きな損傷は受けていないからです。
よって循環動態が不安定な場合の座位耐久性練習と動作として座位の安定性を獲得する練習は区別すべきであり、
可能な限り大腰筋が自動的に活動し、抗重力筋として機能するようなアライメントである股関節が進展にを保障できる立
位での動的アライメントを学習する方策を実施するべきだと思います。
左右対称で律動的な左右交互運動を積極的に臥床レベルから他動運動レベルで導入し、徐々に抗重力位、自動運動
へと進めていき、立位姿勢では、まず体重免荷した状態でのトレッドミル歩行から始め、徐々に免荷量を減らし、
自立度を高める地上での歩行、応用歩行、自立歩行へと進めていくことが理想です。
歩行分析は難しいと思います。
でも評価にも目的をもって行うことが大事です。
当たり前のことかもしれませんが、基本に戻って勉強しました。
それでは本日はこの辺で。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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頭頸部の治療に苦手意識を感じていませんか?
以下にあてはまる項目がある方には本勉強会に参加されることを強くオススメ致します。
☑どのような患者様に対しても同じような治療になってしまう。
☑「今さら聞けない」基本的な知識の確認、勉強をしたい。
☑基礎知識を臨床に応用する方法がわからない。
☑頸部痛に対しての治療方法を知りたい。
☑頭頸部の動きをどのように見ていいかわからない。
☑職場環境から、自身の考え方を発信・共有できる仲間が少ない。
今回の勉強会では頭頸部に焦点を当て、慢性痛に対するアプローチを運動療法・徒手療法のみでなく、
『患者様が療法士になれる』自己効力感を与えるアプローチ方法について考えていきます。
また、頭頸部・眼球運動から全身に与える影響について解剖生理学・運動学を用いて学習していきます。
これまで触れてこなかった頭頸部に対するリハビリテーションを体感しませんか?
‐演題‐
第1部 10:30~12:30 〝眼球運動と頭頸部アライメントに着目したアプローチ ~慢性期からスポーツリハビリテーションまでの応用~”
加藤 秀和 先生
第2部 13:40~15:40 『患者様が療法士になれる』自己効力感を与える慢性痛理学療法 〜頭頸部編〜
江原 弘之 先生
平成26年2月23日(土)10:30~16:00
場所:NTT東日本関東病院
費用:8000円
定員:32名(実技を行うため少人数に限定いています。早めに埋まってしまうことがありますのでご了承ください)
【お申し込み】
コチラ
※残席が少なくなってきています。
~ステップアップセミナー~
【女性限定】内部環境調整セミナー
【脳血管障害における姿勢と動作の再構築】
【「骨盤・体幹部」「頚部・胸郭」の重要ポイントと評価・治療 】
電子書籍「若手セラピストのための整形外科アプローチ」好評発売中!
《監修》
松下 祐也(エターナル株式会社代表取締役、SESSION理事代表 )
輪違 弘樹(株式会社エバーウォーク)
《執筆者一覧》
上田 泰久(文京学院大学保健医療技術学部理学療法学科助教)
『姿勢・動作分析から展開する頚椎疾患の理学療法』
松下 祐也(エターナル株式会社代表取締役、SESSION理事代表 )
『動作に影響する経絡アプローチ』
加藤 秀和(株式会社エバーウォーク)
『骨盤帯・胸郭から考える肩関節疾患』
佐々木 隆紘(二宮整形外科皮フ科)
『足関節捻挫後のアプローチ〜自然治癒力を引き出す〜』
磯谷 隆介(医療法人社団遼山会関町病院 )
『肩関節疾患における肩甲帯の動きを大腰筋から構築する』
稲垣 郁哉(広尾整形外科リハビリテーション科)
『上肢運動連鎖と理学療法』
今井 良輔(済生会 若草病院 )
『膝関節の過伸展を伴う不良姿勢に対するセルフエクササイズ』
《ブックデザイン・イラスト》
西嶋 大樹(SESSION)
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