2017-08

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半側空間無視

お世話になっています。




金曜日担当の山口です。




インフルエンザが流行ってくる季節です。
予防を心掛けましょう。




前回は“注意機能の特性”について記載しましたが、今回は半側空間無視について考えていきたいと思います。




半側空間無視は損傷した大脳半球とは反対側からの視覚や触覚などの刺激から身体図式に至るまで認識できなくなるものとされています。




これは失認の一つとも言われていますが、注意障害にも分類されて考えられてもいます。



その理由として、半側空間無視は大脳の劣位半球の中でも頭頂領域を損傷した方に反対側の空間を無視してしまうという現象が出ることが多いと思います。


しかし、視覚からの刺激が単純刺激として示された時、左側の空間を認識できる時もあると言われています。




これは感覚刺激を処理する脳領域が損傷していなければ、示された視覚刺激にも一定の情報処理が遂行されるので、意識的に認知できるのではないかと言うことですが、左右両側で示される時、左側の空間を無視してしまいます。




つまり、右の頭頂野は空間に対する注意機能に関与する脳領域のため、半側空間無視は注意の障害が原因と言われています。




半側空間無視は重なる複数の刺激に対して注意を向けなければいけない時に左側の空間に対して注意を向けるということができなくなります。




また、半側空間無視の症状は消失することはないですが、軽減することはできると言われており、実際の臨床の現場でもそれを感じることは多くあると思います。




これに対し、半側空間無視は注意機能の障害でもあると思いますが、注意は認知機能も必要とするため、高齢者の場合、老化による認知機能の低下や脳血管疾患性の認知機能の低下も関わってくると思います。




臨床で半側空間無視と向き合う時は複数の注意が働かないような刺激環境を設定し、レベルの低い所から介入していくと良いと思います。


例えば認知機能との兼ね合いもあるため、言語による誘導と視覚による誘導などを分け、脳で処理する量を減らした状態で動作を反復し、わかりやすい内容からフィードバック機構へ働きかけるなどが患者さんにも伝えやすいと思います。




半側空間無視への治療方法は様々ですが、発生機序やメカニズムを知っているだけで治療の幅が広がると思います。これについてはまた脳血管疾患を担当させて頂くときに考えていきたいと思います。




本日はこの辺りで失礼致します。
次回もまた宜しくお願いします。





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